言葉で表現できない夕暮れの色彩
不定期更新情報誌

ライオンフィッシュ


バリ島の海を120%楽しむための<ダイブ情報誌>

-Vol.祝!20号-


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まる得ネタ!
 

サンデッキで夜空を見上げれば、それは宇宙旅行へのはじまり


 ダイブライトの海前に作られたサンデッキ。アムック湾を見渡せる壮大な光景は勿論ですが、夜にこのサンデッキに寝そべり、満点の星が散らばる空を見渡したなら、それはあなた、自分が宇宙の一部に存在することが、実感できますよ。

そう、宇宙旅行へのはじまりです。この醍醐味を実感するには、新月の日を選びます。そう、お空は真っ暗。そして、ダイブショップの電気もすべて消します。もう、辺りは漆黒の闇・・・。そして、徐々に目がこの漆黒の闇に慣れてくると、夜空の中から闇の中から、ぽつぽつと光の粒が見えてきます。


おもわず、「はっ」とさせられますね。それまで漆黒の闇しかないと思われた夜空の中から徐々に光の粒が見えてきますので。


ようやく目が慣れてきたときに感嘆する、この瞬間、それは夜空にはそれは無数の光の粒で満たされていたことに気が付かされるからです。
 
 

                                バリのお魚ワールド     「ボロカサゴ」



 あの模様、あの顔つき、あの動き、すべて魚を超越しています。

 まず模様はもう幾何学的な複雑怪奇な模様がさまざまな色彩(色は一匹一種ですが、いろいろな色がいます)のをまとい、体表中に広がります。

 あの顔つき、カサゴの顔ではありますが、なんともいえない、ユーモラスな顔つき。

 そして、あの動き、鰭を使いながら泳ぐのではなく、這うように歩く姿は見ていてうれしくなります。

 水温が下がる乾季限定と思われましたが、最近はパタンバイで年中見られるようになりました。

 


バリのダイビングポイント
「ザ、ピア」


 チャンディダサとパタンバイの中間地点にあるマンギス村に位置するダイビングポイント。話によると、民間の船会社が作った長さ100メートルほどの桟橋が、この船会社の倒産のためにそのまま放置され、現在はその桟橋下はバリ有数のマクロ生物のポイントとなりました。

 桟橋下は海流の影響かゴミだらけなのですが、そのゴミの中にいるわ、いるわ、さまざまな生物たちが。ほかのポイントではあまり見かけない、カサゴ、オコゼ、ヨウジウオ、ウミウシ、ホウボウなどがゴミにまみれて住み着いています。

 
 マクロ生物だけではありません。桟橋沖は海流が流れているのか、その流れに乗って、アジ、イワシの大群が良く泳いでいます。その大群を狙って、大型のアジがビュンビュン音をたてて、捕食をしている姿はなかなかの迫力。

 深度も浅く、エアの消費も少ないので、カメラを持ったらなかなか水から上がれない、うれしい悲鳴つきのポイントです。
 




バリでダイビングを楽しむための

(バグース)アドバイス!



 最近は1ケ月以上滞在するダイバーも増えてきました。2014年1月現在、インドネシアの入国時のビザは1ケ月。さらにもう、1ケ月をインドネシア国内で延長できるので、実質2ケ月滞在が可能なインドネシア。

 さて、1ケ月以上滞在するダイバー向けに日本から持参した方がいいものを、以下、まとめてみました。


持参した方がいいもの

1,蚊取り線香・・・バリでも変えますが、燃えた蚊取り線香のにおいが強いので、日本製を持参した方が良い。それに体にも良さそうです。

2,虫除けスプレー・・・(1)と同じ理由。

3,レトルトカレーなどのレトルト食品・・・いくらインドネシア料理が好き、という方でも1ケ月以上も滞在すると、一度や二度は体調を壊すもの。そんなときに、日本食が食べられたら、これほど心強いものはないでしょう。

4,湯沸かし器・・・上記のレトルト食品を作るときもそうですが、安ホテルでは、湯沸かし器がない所も多いので、ひとつ常備しておくと便利。なお、湯沸かし器は、日本製では電圧が異なるので、現地で購入しましょう。

5、洗濯紐・・・ランドリーサービスを頼んでも安いですが、1ケ月以上だと、お値段も馬鹿になりません。シャワーついでにその日の衣類を洗って、持参の洗濯紐につるしておけば、楽チンです。

6、常備薬・・・これも常識ですが、風邪、腹痛、解熱剤など日本製を持参することをおすすめします。こちらの薬は非常に効力が強いものが多いので、体が拒絶反応を起こす場合もあります。

7、歯ブラシ・・・以外でしょ、でもこちらの歯ブラシは、非常に大きいものが多く、日本人の口元に合わないものが多いのです。日本から持参しましょう。




ためになるダイビングのお話


浅い深度のすすめ」


このコーナーは成山堂書店刊「世界の海でスクーバダイビングを楽しむ方法」の本文から抜粋し、掲載しています。なお、この書籍についてはwww.seizando.co.jpまでお問い合わせください。



 「このあいださー、高速道路で200キロだしちゃってさ!」、こんな話を自慢げに話していた友人が昔いたが、ダイビングの世界にもこういった無謀な自慢話間ある。「この間さー、水深50メートルまで潜っちゃってさ!」、どうであろうか。車は速度を上げれば、出すほど、事故の際の被害も大きくなる。ダイビングも場合もまったく同じ、深度の降下とともに確実にさまざまな要因リスクが増すのである。減圧症、窒素酔い、空気切れ、情緒不安定などあげればきりがないほどさまざまな、悪コンディションがまとわりついてくるのだ。

 では、ダイビングは危険なスポーツなのであろうかというとそうではない。自分のレベルにあったダイビングを楽しめ場、想定されるトラブルは極力低減されるのである。

 だから、特別な目的、スキル、知識を有しないのであれば、深い深度でのダイビングはやめたほうがいい。

 特に自分が初心者ダイバーと自覚している人は、浅い深度の浅瀬で(18メートル以内)ダイビングすることを強く奨励したい。

 実は浅瀬はダイバーにとって興味深い世界が満ち溢れている。たとえば、浅瀬は太陽光線が健在で水中内が明るいし、色鮮やかなサンゴや生物を多く見ることができる。それに水中から見上げた水面が、すぐそばにあれば、精神的にも穏やかな気持ちで潜れし、空気消費も浅瀬は少ないので、その分、長めに水中にいられる。うーん、いいこと尽くしではないか。これでは、ただ単に深い深度で潜ることにメリットがないということは賢明なダイバーならば、すぐに理解できることだ。

 ただし、レック〈沈船)やケーブ〈洞窟)ダイビングなど特別な目的により、いつもより深い深度で潜るときは、あくまでも自分の経験、スキル、身体的な状態などを見極めて潜るかどうか決めてほしいものだ。ただし、その場合でも減圧不要限界での計画をしっかりたて、不測の事態があってもそれに対応できる計画をしっかり認識、たてることが大事である。

 自分の命は自分で守るという強い意志が、安全ダイブをする上で大事になってくるのだ。





ダイビングインストラクター、ミノとカサゴの

順番エッセイ


 バリに戻って来て早3年目がたちます。はじめてバリに来た1999年当時を振り返ってみると、トランベンの沈船ポイントのギンガメアジの大群がいなくなったり、パタンバイのテンプルポイントのサンゴが死んでしまったりと、残念な部分もありますが、当時に比べて倍近くのダイビングポイントが開発され、日々新鮮な気持ちでダイビングができることは、ある意味、ガイド冥利に尽きるな、と感じています。

 こんな小さなバリ島に多くの人が住み、観光客が訪れ、ダイバーが海に潜りますが、水中世界はそんな陸上の変化に関係なく、やっぱり今日も多くの生物が誕生し、食べられ、という世界が繰り返されています。

 そんな真剣勝負の水中世界を、今日も傍観者として水中から眺めている私は、なんか、幸せだなって感じてしまいました。




編集後記


 これまで最長のノン更新期間となりました。

 ホームページをリニューアルして1年、これに甘えて、ライオンフィッシュの更新がおろそかに・・・。

 ここ、1,2年は昔の、5年、10年に匹敵するくらい、バリが大きく変貌しています。

 インフラ面ではバリに高速道路が出来たり、チャンディダサでも比較的大型のジュクンでテペコン島に行けるようになったり、チャンディダサにATMやらコンビニがたくさんできたりと、どんどんバリの世界もモダンに、便利になっています。

便利になることはうれしいけれど、昔のあの不便であったころもなぜだか、懐かしく感じる昨今・・・。

極小ダイブショップの弊店もスタッフも増えて、ダイビングもMR.Xがメインガイドになってしまい、管理人の仕事も少しずつ変わりつつあります。

まだまだ、老いぼれるわけにはいかない!と自分に叱咤激励して、まだまだ先頭に立って、ガイドをしていきたいですね。



 おかげさまで、ライオンフィッシュも第20号まで、続けることができました。内容に関してリクエスト、ご意見ありましたら、メールにてお知らせいただければ幸いです。次号以降の参考にさせていただきます。

 一応名目は、バリ島でダイビングを楽しむための情報源になればと思っていますが、弊店があるチャンディダサの紹介も多分に掲載しております。

 内容に関しましては、弊社の主観による内容になっています。読者のみなさまは、すべての内容を鵜呑みにするのではなく、あくまで、バリ島のダイビング旅行の参考程度にご利用ください。

 どうぞ安全なバリ島でのダイビングを!

 2014年1月23日



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