マンボウが浅瀬に現れるのは限られた時間帯です。バリ島のマンボウは平均全長3メートル以上あります。
マンボウに出合いやすい日程表


2024年度総評

2024年度のマンボウツアーは、8月から10月上旬まで、ほぼ毎日のマンボウに遭遇することのできましたが、最終週に当たる10月下旬週はマンボウが見れませんでした。最終週以外は高水温ながらもマンボウがまんべんなく見られた平均的な年となりました。


まず最初に、マンボウに出合えそうな日程表を参考に潜りに来て頂いた大勢のお客様に感謝いたします。


ここ2010年以降のデータを比較してみると、2010年度、大はずれ、2011年大当たり、2012年大当たり、2013年大はずれ。2014年はほぼ平均的な年、2015年度は大当たり、2016年大外れ、2017年、2018年は平均的、2019年は大当たり、2023年は当たり、2024年は平均的とマンボウの遭遇率が年によって大きく違うことがよくわかります(2020年から2022年まではコロナ禍の影響で、マンボウダイブの稼働数が少なかったため、削除しております)。


マンボウとの遭遇率は、いかにマンボウが浅瀬に浮上してくれるかどうかに尽きます。


つまり、マンボウを浅瀬に運んでくれる、深海域の冷水の上昇流の動き次第で、マンボウとの遭遇率が大きく変わることを意味しています。


2024年度は8月から始まり、10月初旬のマンボウ週までは、昨年同様水温が高めでしたが、参加者全員がマンボウランデブー【マンボウがホバーリング(中層停止)した状態】で、じっくりマンボウを観察できる状態)ができました。マンボウ最終週に当たる、10月下旬週は水温は21℃付近まで下がったものの、残念ながら、マンボウが見られませんでした。



マンボウと浅瀬で遭遇しやすい、大潮前後の海域は水温23℃以下という冷水帯があるものですが、ここ2,3年の特徴ですが、20℃以下には下がらないものの、23℃付近でもマンボウが見られ、また、海況も比較的穏やかな状態で、マンボウが見られました。



2024年度は水温が20℃を切った週が、一度もありませんでした。こんなことは、マンボウダイブを開始した2003年以降、一度もなかったことでした。



2024年度は1日に10匹以上、マンボウと遭遇できた日は合計で3,4日あり、また、ほとんどの日で複数以上のマンボウと遭遇できた年でした。



近年の温暖化によって、エルニーニョ、ラニーニャ現象が与える世界的な気候変動の影響が小さくなっているという学説もありますし、近年の気候変動の影響もあり、2025年度以降はどうなるかわからないというのが正直な感想です。

ただしここ数年は水温が極度に下がらない(20℃以下)、潮の上昇流による、強度の流れなどがなく、ダイバー様にとってはいいことかと思いますが、近年の世界的な異常気象に照らし合わせてみて、なんだか、気持ちが穏やかでありません。この感覚が私だけの杞憂に終わることを願うばかりです。




なお、2003年から始まりました「マンボウに出合えそうな日程表、旧マンボウXデー」」というタイトルで、予想日を公表してきましたが、誠に勝手ながら、本年度を持ちまして終了します。長い間、当店のマンボウダイブに参加していただき、深く感謝いたします。




また、当店の予想表を信頼していただき、スケジュールを合わせてバリ島まで潜りに来てくれた多くのお客様にスタッフ一同、深くお礼を申し上げます。




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