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バリ島の海を120%楽しむための<ダイブ情報誌>
まる得ネタ! おいしい魚串焼き屋さんを発見!
ローカル食べ物ネタはいつも好評なので、今回はお魚編。
チャンディダサは海に面してはいますが、だからといって、シーフードが食べ放題というわけでもないです(原因はレストランだけではそれほどの需要がないからと思われます)。では、毎日漁をしているチャンディダサの漁師たちはその釣った魚をどうしているかというと、そのほとんどを、車で20分ほど離れたこれまた漁師町「クサンバ」の業者に卸しているのです。
空港からクサンバ付近を日中通ると、道沿いにその日取れた魚を売っている漁師の奥さんと思われる女性たちがたくさんいるのを見たことがある人もいるかと思います。そう、クサンバはバリ島東海岸最大の魚市場でもあるのです。魚が集まれば、その魚を使ったワルン(レストラン)があるのも道理。道路周辺には観光客やローカル向けに10軒ほどの魚串焼き屋が連なっています。ただし、ゴアラワ寺院周辺にある魚串焼き屋は、一般の観光客も来るためなのか、料金も高めで、なおかつ料理があまりおいしくない(串焼きが冷えていたりといったこと)ことがあったので、私はほとんど利用していませんでした。
が、以前、当店のスタッフ「I」がお客さんのツアーガイドをしている途中に、ローカル食を食べてみたいというお客様を連れて行った魚串焼き屋は、いままで食べたどの串焼き屋よりもおいしかったと聞いていたので、私も一度は入ってみたいと思っていたのです。
そこでその魚串焼き屋に行ってみました。場所は海沿いではなく、少し内陸部に入ります。周辺は美しい景観もなにもない、本当に食べるだけの場所。ただし、そんな陸側の奥まった場所であるにも関わらず、いつも現地のお客さんでいっぱいです。板の間の上にゴザを引いて食べるのが、現地風魚串焼き屋の流儀。
お客さんは軽く50人はいそうで(時間は午後3時頃でした)、従業員の若いお姉さんは、額から汗を流しながら、忙しく働いています。はっきりいって、注文もなかなか取りに来てくれないし、愛想もないお姉さんたちですが、食事が来て納得。まず、すべて熱々の出来立て。魚串焼きもバリ島でありがちな焼き過ぎ感もなく、魚本来の味を味わえます。さらに、カレー風味の魚肉入りスープ。これがご飯がすすむ。また、野菜もおいしいし、サンバルもいける。みんなおいしいです。これに、紅茶をのんで、ご飯もおかわりして、200円しませんでした。
懐にもやさしい、魚串焼き料理さんです。
バリのお魚ワールド 「コブシメ」」
珊瑚で満たされたパタンバイのレギュラー生物、コブシメ。いつも見られますが、やはりコブシメ観察の醍醐味は産卵期でしょう。
いつもならダイバーを見ると逃げてしまうコブシメもこの時だけは別、ダイバーの存在などまるで気にせず、一心不乱に交尾をしたり、卵を枝珊瑚間に生みつける姿はまさに自然の驚異。
ピンポン玉のような白い卵も数日経過すると、イカの形をした赤ちゃんが卵の中で形作られていきます。
個人的には、あの笑ったような細長い目も凛々しくて良いぞ。
海の中でコブシメを見たら、このときばかりは「おいしそう」と思わず、無欲?の気持ちでやさしく見守ってあげましょう。
バリのダイビングポイント 「ミンパンウォール」
ミンパンロックといえば、シャークが集結するシャークロックが有名ですが、実はこのシャークロックをさらに過ぎて、岩沿いにどんどん沖合いに進むと、なかなか豪快なウォールになります。ここをミンパンウォールと呼んでいます。
ミンパンウォール沿いもそうですが、ここの本当のおもしろさは、ウォールを越えた浅瀬のサンゴ礁。もう、ほとんど手付かずのテーブル珊瑚が、あたりに生えています。珊瑚もそうですが、岩にはさまれた浅瀬にはフエダイやコショウダイの群れが、流れから逃れるようにじっとしている姿もまた良いです。
ただし、ウォールを越えた一帯は通常ものすごい流れがあります。ミンパンのシャークたちに飽きたフィンキックに自信のあるダイバー向けのポイントですが、運動がわりにこのポイントで思いっきりフィンキックしたいダイバーにも良いでしょう。
バリでダイビングを楽しむための(バグース)アドバイス!
旅行の時間は短い。仕事の時間は長い。とくに楽しい時間ほど短く感じてしまうのはこれみな同じ感覚のよう。よって限りある時間、少しでも有意義に、そして自分のしたいことをしたいと思うこと、これまた道理であります。
さて、この感覚をダイビングに置きかえてみましょう。、たとえば、マンボウを見にバリ島へのダイビング旅行を計画したとする。もちろん、マンボウが見たくてバリ島に来るくらいだから、初日から見られれば見たいでしょう。
さて、マンボウ。マンボウは一般的には大潮周り、大きく潮が上がる上げ潮時に、マンボウも深海から浅瀬にやってくる。よって海流はある程度あるポイント、もしくはある方が、遭遇確立は高くなること、これ道理であります。
このようなダイビングでは、海流にしっかり対応できるメンタル面、つまり経験ダイバーであること。また、流れがあってもその流れに対応できる程度のフィンキック力。また、エアも通常より消費するであろうし、深度も深くなりやすい、つまりダイビングとしてはリスクが高くなりやすいことをしっかり認識した上で、ダイビングに出かけないと、後々トラブルの元となります。これまた道理。
そこで、良識あるガイドなら、事前にそのダイバー(お客様)のキャラクターを知りたいし、知った上で、潜水計画を立てたいと思うのが、またまた道理であります。
また、私がお客ならどんなガイドと潜るのか、ガイドのキャラクター、遊泳速度(勿論、ガイドはお客様にあわせて遊泳速度は調整してしてくれますけど)など知りたいと思います。お互い知り合うことで、余計な詮索?いや、ストレスを感じず、ダイビングだけに集中して楽しめると思うのですがどうでしょう?
さて、ここからが本題。つまり、ダイビングの初日は、このようなリスクのあるポイントではなく、少しでもリスクの少ないポイントを選択する、私はこれを「チェックダイブ」と称して、開店以来ずーと行っていますが、このようなリスクの少ないポイントならば、少しでもリラックスした状態でダイビングができるだろうし、この間にガイドはお客さんのキャラクターを理解することで、今後のダイビングの計画の一助とすることができる、また、お客さん側としてもガイドのキャラクターを理解することで、信頼関係のようなものが生まれれば、次回以降のダイビングはさらに楽しくなるでしょう。あっ、これも道理ですね。
そこで私はいいたい「急がば回るな」と。なにごとも近道近道「急がば回る」を目指していると、結局は遠回りになることもあるでしょう。ダイビングはひとりではできません。どうぞ自分の足もとをしっかり確かめてから、潜水計画を立てることをお勧めします。これ、道理ですよ!
ためになるダイビングのお話
「スマートなダイバーになるコツ」
スマートなダイバーの定義とはいったいなんだろう。一般的にはダイビングをする時の落ちついたさまがスマートさにつながるようだ。
「あたしなんてどーせへたくそよ」なんてぼやいているあなた、そんなあなたでも今以上にスマートに見せる簡単なコツをご紹介しよう。
ポイントはゆとりのあるダイバーになることだ。「はあ?」なんてため息をつかないでまあ聞いてほしい。実際に水中でかっこよく泳いだり、潜ったりするのは経験がものをいう。だからいきなりこういったテクニカルな面を論ずるより、潜るまでにいかにリラックスできるかという精神面が鍵になる。
さて、ゆとりのあるダイビングとはなんだろう。それは周到な準備ということに定義できる。というのもダイバーは潜水前になると感情の起伏が激しくなり、武者震いなのか緊張による震えなのか心身ともに落ちつかなくなる人が多い(ぼくはこのときの紅潮した気分が好きなんだけど)。特に初心者はこの状態になるとちょっとしたトラブルでも精神が錯乱し、醜態を見せる結果となる。たとえばマスクのストラップがゆるいとか、ウエイトのバランスが悪いとか、ナイフが見つからないなど、前もってチェックしておけばすむことができていないために、潜水直前に慌てふためいてしまう。またこういった精神状態が、潜行時にスノーケルくわえたまま水中に入ってパニックになったりと、笑うに笑えない結果が待っているのだ。、
このように潜水直前はなにかと忙しくなるので、器材など前もってできる準備は潜水前に十二分にチェックして、余計なことで気を遣わないようにしよう。
このゆとりこそが、スマートなダイバーにつながっていくのだから。
このコーナーは成山堂書店刊「世界の海でスクーバダイビングを楽しむ方法」の本文から抜粋し、掲載しています。なお、この書籍についてはwww.seizando.co.jpまでお問い合わせください。 |
ダイビングインストラクター、ミノとカサゴの順番エッセイ
日本での慌しい日々から、いつでも潮騒がバックミュージックの毎日の世界へ。
これで日本に帰ったらしわくちゃのお婆ちゃんになっていたりして。
ここは竜宮城なのかどうか、それは私にのもまだわかりません。
編集後記
ここ、3,4年、年2回更新ペースのライオンフィッシュ。ふと、考えたら今年はまだ1回しか更新していない!ということで、年末の忙しい期間が来る前のある日の午後、えいっ、と更新したのが今号です。
そうなんだよなー、やろうとおもえば、半日でできるんだよな、と思って半年以上が過ぎていて・・。
ただし、ブログのほうはほぼ毎日更新しているので、タイムリーな情報は提供してはいると思いますが。
前号から、今日までにMR.Xの加入など、なにも変わり映えのしない当店でも少しずつ新たな動きが生まれています。カイの生まれ変わりのゴビー(駄犬)もお客様に覚えてもらえるようになりました。そうそう、もう少ししたら、お魚も登場します(観賞用)。来年はこうした生物と共に少し賑やかにやりたいと思う、今日この頃です。
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