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バリ島の海を120%楽しむための<ダイブ情報誌>
まる得ネタ! チャンディダサ台地の麓にそびえる1軒の別荘
この間、クブバリバンガローに所用ででかけたら、顔見知りのマネージャーから「日本人が建てたビラ(別荘)が売りに出されているんだけれど、買わない?」と声をかけられた。日本人同士というよしみで私に声をかけたのであろうが、相手を私は知らないし、別荘を買うようなゆとりは勿論ない。しかし、日本人が建てた別荘、それもチャンディダサの裏手にそびえる台地の上に建てられた別荘に少し興味を惹かれまして、私、バイクで見に行ってきました。
いや、驚きましたのなんのって。ご存知の通り、海岸線1キロしかない小さなチャンディダサ、いくら台地を登るにしてもたいして距離、時間はかからない(それもバイクだし)と思っていましたが、到着するのに30分もかかりました。30分もあれば、周辺でパタンバイはおろかアンナプラなども悠々出かけられる時間です。なぜ、30分もかかるのか、まず道が悪い、だからゆっくりしかバイクが走れません。また、途中からバイクも走らせられない道になり、歩いて山を登らなくてはならない。そしてなにより、近くに見えたチャンデダサ台地、意外に奥行きがあって結構、懐が深いのですね。
そして、ようやく到着したこの別荘・・・おもわず絶句!でした。180度前方に広がる椰子の木の密林とその奥に広がるアムック湾の海の色、絶景です。そしてなにより、この別荘がある周辺は本当になにもない山肌と、放牧された牛と、たまに牛飼いが山の斜面に見える程度。こんなところがチャンディダサ(というかもうここはチャンディダサとは呼べないな)にもあるのか、ここに10年近くも住んでいて、こんな場所を知らなかったこの迂闊。さらに、こんな僻地の別荘に住む人がいるのかと思うこの気持ちが私を絶句させたのです。
確かになんにもないところが好きな奇特な欧米人なら住むかもしれないけど、電気もなにもない(水はパイプが通っていた)、それに夜は真っ暗。もし、夜盗がきたら、絶対だれも助けに来てくれそうもないこの環境。もし、雰囲気が良かった将来、ら買ってもいいかなという私の目論見は木っ端微塵に崩れ去りました。でも、景観はいいです。でも、住むにはなあ。
興味がある方、私が一度ご案内つかまつります。
バリのお魚ワールド 「オニダルマオコゼ」
猛毒があることで恐れられているこの魚。しかし、カメラホルダーには、見事なまでに周りの環境に擬態化させたこの姿態に人気があるのです。さらに、食べてもよしのなかなか侮れない魚です。
どこにでもいると思われるが、本当に擬態が上手いのでなかなか見つかりません。50CM以上も体長がある結構大きな魚なのですが、その大きさに惑わされて見つからないということもいえますね。
たまに、岩と思って捕まろうとすると、微妙な動きで思わず手を止めてよーく目を凝らすと、このオニダルマオコゼだったりするから結構、油断もできないのです。
でも、私は個人的にこのオニダルマオコゼが好きです。岩のようでも、よーく見れば口も目もあるし、泳ぐというより這うようなその動きもおもしろい。この魚は写真より、ビデオの方がおもしろうかもしれない。時々見られる大きな口を開けて捕食するシーンなんて、かなり感動物ですよ。ただし、好きになっても素手で抱きしめるのだけはやめましょうね(誰もしないか)。
バリのダイビングポイント 「トランベン沈船船尾」
トランベンの沈船船尾なんて、おまえ、もうダイビングポイントのネタがないんじゃなかなんて思わないでください。最近、沈船の船尾を過ぎた砂地がものすごいおもしろいのです。とにかくなんにもなさそうな黒砂上のスロープ上を探せば探すほど、もう興味深い甲殻類などの生物がそれこそ、1メートル範囲で1匹くらいは見つかってしまうのです(ちなみに私の好みの生物ですが)。え、名前、それはとっても書きませんが、フウライウオなら10匹以上は軽く見つかるし(2007年11月現在)、人気の甲殻類、ハゼ+共生ハゼがもううじゃうじゃいる。カメラ持ってたらすぐに1時間が経ってしまいます。
でも、沈船ポイントまで出かけて、沈船も見ないでこの生物探しだけのダイビングをリクエストするお客さんはまだまだ少ないのが悩みの種。どんどんリクエストしてくださいね。
バリでダイビングを楽しむための(バグース)アドバイス!
地元の人たちが普段食べている食べ物を食べるというのは、ある意味、旅行の醍醐味のひとつでもあります。しかし、なかなか地元の人たちしかいないようなレストランにひとり飛び込んでいくのは勇気が入りますよね。もしくは、衛生上どうもと思われる方もいるでしょう。実際に15年ほど前にはバリ島でコレラ騒動というのがありまして、地元の食べ物を食べてコレラに罹った日本人旅行者がいて、一時、バリ島には日本人の旅行者が激減したこともありました。ただし、このときにコレラに罹ったのは日本人旅行者だけだったということもあり、日本人の虚弱な体質がささやかれもしました。
さて、まずこのような稀有なケースは除外して、はたして地元の人たちが食べるような屋台で食べる食事は衛生上問題なのでしょうか?私はこの答えはそれぞれ旅行者の健康状態を考えて判断することがポイントだと思います。特に短期滞在型の日本人旅行者はその短期間の間に少しでもスケジュールを詰める傾向があり、その過密スケジュール?によって心身的にかなり体調を壊しやすい状態になります。そのような状態の人は体の免疫性も低下しているでしょうから、そういったときは刺激の強いものでなく、刺激が少なく食べなれたもの、つまり日本料理や消化の良いものを食べたほうがいいのはあたりまえですよね。
ただ、2,3日と滞在し、その気候にも慣れ、体調も良い場合ならば刺激がある食べ物や地元が食べるようなレストランに行くチャンスかと思います。結局のところ、同じ人間が食べているものです。その食べ物を食べたからといって日本人だけがどうにかなるものでもないでしょう。それに水の質などの問題がありますので、多少のお腹下しはある程度滞在する旅行者には避けて通れないものではないかとも思います。あとはその状況をいかに軽くするかということを考える、それが日ごろの体調管理に関わってくるのではないかと思います。
ただし、どうしても衛生的にローカルの人が食べるような場所は行きたくないというのであれば、エアコンが常時効いた高級ホテルで食事をすればいいだけです。
私はそんなことに気をとられてストレスをかかえるぐらいならば、そんなことも考えず、好きなものを食べる気軽な気持ちを持つほうが、病気にも罹りにくくなり、またせっかくの海外旅行を楽しむコツのひとつであるとも思いますが、いかがでしょう。
ためになるダイビングのお話
「ダイビング器材の簡単なメンテナンス」
大枚はたいて揃えたダイビング器材。あなたはどのくらいダイビング器材をかわいがっているだろうか。
ぼくは自分で自分の器材の修理もできるが、自分の器材に特別なメンテナンスなんてしたことがない。事実、ダイビング器材には複雑な構造をもったものがほとんどないので、ドライバーを使ってどうのこうのというのもあまりない。逆にそこまで必要なのは、特別な工具が必要な場合があるのでプロの手にまかすべきである。
ダイビング器材は実に丈夫。多少のことではビクともしないが、ぼくのようなずぼらな人でもできる最低限のメンテナンス法を紹介しよう。
まずダイビング器材の大原則は真水できれいに洗う、これだけだ。海の塩水はもちろん、プールの消毒液の混じった水に浸したときも真水で洗うことは必須。また水道水に関しても、普通の水道水は問題ないが、場所によっては石灰質や塩分の比率が高いことがあるので、その場合は家に帰ったらもう一度洗えばいい。
さて、真水で洗うということを大原則にもう少し細かく砕いて話そう。まずはゴム、シリコーン素材の器材。ご存知のようにダイビング器材にはマスク、フィン、スノーケル、マウスピースなどゴム、シリコーン素材を使用したものは多い。当然、これらは使用期間ともに老化する。しかし、この老化を少しでも遅らせるために普段のちょっとした気配りがポイントになる。たとえば直射日光に長時間あてないとか、曲げたり重さをかけて負担をかけないなど。ちなみに透明のシリコーン素材に着色したシリコーンゴムの素材と一緒にすると透明のシリコーン素材に着色したシリコーン素材の色が移るので注意が必要だ。
次にコンパス。ほとんどのコンパスはオイルに満たされたアナログ式が主流であろう。この、オイル。やはり直射日光に長時間当てると中に気泡が発生して計器の針がきちんと動かなくなるの。こうなると修理ができないのでご用心。また、回転ベゼルはダイビング後、手でまわしながら真水で洗うと、回転ベゼルの塩かみを防いでくれる。
次にレギュレータ。レギュレータ自体は非常に頑丈で丈夫なもの。それほど神経質になることはない。アマチュアダイバーが使う頻度なら半永久的に使える代物である。日頃注意することといったら、タンクからはずしたファーストステージ内に水を入れないこと。よくやる過ちとして、うっかりファーストステージのフィルタースクリーンにつけるダストキャップをつけ忘れた状態で水で洗ってしまうと、そのフィルタースクリーン部分から内部に水が浸入して故障の原因となる。もし、そうしてしまったら応急処置として、ふたたびタンクにそのレギュレータをセットして、セカンドステージのパージボタンを数分押し続けながらタンク内の乾燥した空気でレギュレータ内部を乾燥させることである。そして、オーバーホールに出すことだろう。
また、レギュレータは丁寧に水洗いして、お風呂などの残り湯などで数時間浸しておけば。塩抜きもしっかりできる。
BCDに関しては、ダイビング中の空気の出し入れによって内袋に海水などが入っていることがあるので、ダイビングが終わったらその内袋に入った水をしっかり抜いて、真水を中に入れてしっかり洗うことだろう。
ウエットスーツなどは洗浄したら、裏返しにして干しておけば、表の素材の色などが日焼けしないですむ。また、ジッパー部分も水でよく洗い落として、CRCなどでスプレーしておくものいいだろう。
どうであろうか。こんなことならだれでも簡単にできるはず。こんなちょっとした心遣いであなたの器材は末永くあなたとともにダイビングを続けてくれるものなのです。
このコーナーは成山堂書店刊「世界の海でスクーバダイビングを楽しむ方法」の本文から抜粋し、掲載しています。なお、この書籍についてはwww.seizando.co.jpまでお問い合わせください。 |
ダイビングインストラクター、ミノとカサゴの順番エッセイ
編集後記
2007年がはじまったばかりと思ったらもう11月、本当に早いですね。そしてこのライオンフィッシュも今年2号目。いや、これは遅いですね。だいたい、バックナンバーを見てみると、春と秋に更新されています。これはその時期が私がヒマである確立が高いことを物語っております。
今日は朝から雨が降っていて、こんな日は表にも出られないし、そしてなにやらオフィスワークをやる気力がモリモリ・・・。ということで15号完成です。ま、相変わらずたいした内容ではないので、お暇なときに目を通してもらえるだけで幸せです。