まる特ネタ! チャンディダサの夕暮れを見ずしてバリを語るべからず・・・
「バリ島」は「バリ島」と書くから「バリ島」で、「ん!」つまり当たり前ですが島なわけです。ですから、島を横断(まぁ縦断でも構いませんが)して行き着く先はいずれ海・・・、そう、そこは世界中の旅行者を惹きつけるインド洋の大海(知ってました?太平洋ではないんですよ!)が広がっているのです。
バリ島は絶海の孤島ではなく、マレー半島からインドネシアに属する多くの島が連なっており、島国で育った日本人には何となく親しみがわく地形です。
そんな目の肥えた日本人にも「ああ、懐かしや、*松島の風景!」なんて目がとろリ、心がじわりとくる「バリ版松島」風景がある場所を知っていますか?(*松島・・・日本三景に数えられる美しい景勝地)
それがチャンディダサなのです。ここはまだまだ本当に日本人が少なく、クタの喧騒やヌサドゥアなどの物価高から逃れた長期滞在の欧米人が沢山いるところです。メイン通りが300メートルくらいしかない小さなリゾート地ですが、のんびり格安に、そして何より美しい海を見たいなら、ここに来ない手はありません。すこ〜し離れたところにはお忍びで来てもいいかもしれない、あの超高級アマン系のホテルもあるんです!!
さて、本題に戻して、どこが「バリ版松島」かというと、一番簡単なのはビーチ沿いの少し高台に面した当ショップ、ダイブライトにとりあえず「松島風景」だけ?見に来ましょう。目の前には8つの島や岩礁が見えてきます。ここには色鉛筆で描いたパノラマ絵図もあります(親切、偉いぞ!)。左手から「ロンボク島!」(何故か声を大きくして)、そしてすぐ沖合いに浮かぶバリ島随一のダイブポイント「テペコン島」と、その右手にそびえる4つの岩礁「ミンパン岩礁」、そしてほぼ正面に浮かぶ大きな島は「ペニダ島」、そしてヌサペニダに続くように見えてくる「レンボガン島」など。さらに、ボートで100メートルほど沖に出ると、テペコン島の更に奥に浮かぶバリ島最高の呼び声高いホワイトサンドビーチに囲まれた孤島「ビアハ島」など本当に島づくし!!そして再び今日の本題、この島づくしパノラマ版地図のチャンディダサの風景と空、海の色が朝もやに溶け込んでいる時の位置関係、静かに1日のはじまりを知らせる早朝、そして、もう大地の自然色をごっちゃまぜにしたような1日を感動的に暮れさせていく夕暮れ色。チャンディダサに是非訪れてみましょう。
バリのお魚ワールド
スパインチークアネモネフッシュ(学)Premnas biaculeatus (英)Spine-cheek Anemonefish
とにかく色彩が美しいクマノミ。アジアからオーストラリア東北岸が生息地域だが、日本の海域で発見されていないというのが、クマノミの中でも希少価値を高めている。
メスは紅黒っぽく、オスは美しいオレンジ色。どちらの色合いも特徴的で一度見たら、なかなか忘れられません!
バリでもスパインチークはやはりクマノミの中では数が少なめ。一番簡単に見つけれるポイントは沈船にいるかなり大きめな1固体のメス。最近赤ちゃんができたがこれがまたかわいい。ダイバーでなくても見てみたい!という方はぜひともダイブライト前のプライベートビーチ「アネモネサンクチュアリ」へ。水深1メートルほどには今ご紹介したスパインチークが現在3固体、ほかにもカクレクマノミ(こやつがまたかわいい!)やハマクマノミなど各種クマノミが手の届く深度で簡単に見つけられますよ。
バリのダイビングポイント
リバティ号沈船 Tulamben Liberty Wreck
初心者から上級者まで誰でもが楽しめるポイントってほんと、世界のリゾート地でもなかなかないですよねー。で、その誰でも楽しめるダイビングポイントというのがこの沈船ポイント、リバティ号。ダイバーなら一度は潜ってみたい沈船にいとも簡単にアプローチでき、そして流れがあまりなく、そしてなにより魚の数が、それはもう水族館どころではない、生のお魚世界にどっぷり浸れます。
この沈船、1942年、第二次世界大戦に日本軍が撃墜したアメリカの貨物船というから、たまりません。ミクロネシアで日本の数多くの沈船を欧米人ダイバーが格好の遊び場としている昨今、日本人ダイバーもやっと片身の思いをせず、存分楽しむことができます。 多くの好沈船ポイントにありがちな、深い、流れ速い、移動長いと行った3重苦もなく、このリバティ号は、だれにでもやさしい、世界に誇れるバリのダイビングポイントといっても過言ではないでしょう。
バリでダイビングを楽しむための(バグース)アドバイス!
保険編−1
ダイビングは自己責任観念の非常に強いスポーツです。何しろ、全くの素人を対象にしたダイビングコースでさえ、「・・・の場合は一切の責任を負わない、うんぬん」と書かれ、そのような免責同意書なるものにほぼ強制的に署名させられるのですから・・・・。それだけに、本当に信頼できるダイビング業者を選ぶことが重要となってくるのですが、素人目にはどこが良くて、どこが悪いなんてなかなかわからないだろうし、今、日本から来るダイバーの多くは旅行社のパッケージに入っているダイビングツアーでダイビングをする方が大半、相手がどんなとこでどんなスタッフがいて、みなさんを法的に守ってくれるもの、またどんな保険がかけられっているかなんて、わかりませんよね。
ですから、そういったことがわからない状態でダイビングをするなら、最低限、自分自身を守ってくれる「保険」をよく知っておかなくてはなりません。
まず、一番頼りになるのが「海外傷害保険」。これはいろいろな種類の保険がセットになったものが主流で、ダイビングも含めた怪我や、病気。また器材の盗難から遭難した場合の費用まで、かなりの範囲で補償されているのです。実際、バリの病院ではその保険の加入の有無で、緊急時の場合、手当の具合が変わるらしい!(つまり返済能力を危惧してですな)から、この保険はダイバーでなくても入るべし(キャッシュレスでの提携病院での治療サービスはさらに安心)。
ほかには、ダイビングがプログラムに入っているパッケージ旅行(主催旅行)中のダイビングの事故はその旅行業者の方で「主催旅行保険」というのに入ってもいる。だけど、この保険はあくまで旅行業者の保護が目的とされたもので、「海外傷害保険」にくらべ、補償額も利便性も低いので、あまりあてにしないように。また、日本ですでに加入して保険でも、バリで病院等治療を受けた場合、その診断書や領収書等をもって帰り、日本で請求しても支払われるケースがあります(保険内容のお確かめを)
つまり、日本などの先進国と状況が違うインドネシアでは、自分のことは自分で守るための「備え」を本当にしっかりしておかないと、なにかあったとき本当に大変ですよ。
それでは、ご自身の「備え」はわかったけれど、バリでのダイビング業者側の責任体制はどうなんでしょう。これがまたびっくり!この続きは次号で詳しく報告!
ためになる、ダイビングのお話
スキューバ・ダイビングは難しくない!
スキューバ・ダイビングほど、体全体で海とふれあうマリンスポーツはないだろう。しかしスポーツといえるかというと、いささか疑問ではある。というのもダイビングはまるで競技性がない。競争もなければ特別な体力も要らない。自分のペースでのんびり遊べるソフトスポーツとでもいうべきであろうか。「じゃ俺にも出来そうだ」と思ったあなた、そう、あなたにも出来るのだ。
基本的にスキューバ・ダイビングは水中をのんびり漂いながら水中生活の営みを眺めるスポーツ。水中は殆ど無重力なので大した体力は要らない。とりあえず足ひれを動かせば、あなたは水中世界のお魚と一緒になって泳ぐことが出来る。あなたがすることはそれだけ、あとは体にまとわりつくダイビング器材が水中であなたの意志のもと働いてくれることだろう。
どうであろうか、なんとなく簡単そうだと思って頂けたであろうか。それでいいのだ。スキューバ・ダイビングはメンタルスポーツ、そのちょっとした気持ちとやる気が、あなたを夢の世界へ導いてくれるのである。
このコーナーは成山堂書店刊「世界の海でスクーバダイビングを楽しむ方法」の本文から抜粋し、掲載しています。なお、この書籍についてはwww.seizando.co.jpまでお問い合わせください。 |
ダイビングインストラクター、ミノとカサゴの順番エッセイ
この、勝手気ままな〈らいおんフィッシュ〉の第一号ができて本当に良かった。これがバリを安全に楽しくダイブする一助になればいいなー、なんて思っています。
思えば、3年前、バリでダイビングの仕事を始めたころは毎日が手探り状態で、本当、楽しかったり、驚いたりでした。日本、アメリカ、オーストラリア、タイなどさまざまなお国のダイビング業界を見てきたつもりでしたが、ことバリには「えっ!」なんてこと本当、日常茶飯事。いいところも悪いところもすべてひっくるめてバリのダイビング事情を楽しく愉快にご紹介していきたいと思ってます!はい。肯定、否定どんなご意見でも大歓迎!メールにていつでもどうぞ!(ミノ)
いやーついに〈ライオンフィッシュ〉第1号できたね、しかし、いつまで続くかね!(ミノ)。
最初からそんな気持ちでどーするの、もっと自信をもってくれなきゃ(かさご)。
そうだよね、バリ島はこれだけ観光客が多いのにそれほどバリの海の良さが知られていないみたいだし、がんばってみようかな(ミノ)。
そうそう、その意気、あとは読者の方の応援があれば元気百倍だけど・・・(かさご)。
そうなんだよね、やっぱり反応がないとやる気が失せそう・・・。
応援メールでも、批判メールでもなんでもあると読んでくれている人がいるからと思ってがんばれそうだね(ミノ)。だから、どんなことでもいいからみなさんの声を寄せてください。
さあ、潜りに行こうかなー!(かさご)
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ニュースレター
バリ島の海を120%楽しむための<ダイブ情報誌>
-Vol.1-
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記念1号!