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ライオンフィッシュ
 おかげさまでライオンフィッシュも第17号まで続けることができました。内容に関して、リクエスト、ご意見ありましたら、メールにてご連絡いただければ幸いです。次回以降の参考にさせていただきます。

 一応名目は、バリ島でのダイビングを楽しむための情報ということになっていますが、チャンディダサの紹介も多分に掲載しております。内容はあくまで当店ダイブライトの主観によるものであり、みなさまに関しましては、バリのダイビングの旅へのあくまでも参考としてご利用いただければ幸いです。

 どうぞ安全なバリ島でのダイビングを!
                     

                                                       2009年4月6日

まる得ネタ! チャンディダサ高級別荘地に変貌か・・・



  ここ5,6年前からのバリ島のビィラ、別荘地ブーム。ついにこの片田舎のチャンディダサにも少しずつではありますが、いかにも欧米人が好みそうな洒落た別荘風建物が増えてきています。

 さすがに、昔ながらのバンガローなどの建物が建ち並ぶチャンディダサのメインビーチ沿いには少ないですが(それでも結構増えてきた)、チャンディダサ郊外のサムー村や、センキドゥ村の海沿いやその近くには結構あるんですよね。そういえば、昨年は初老の欧米人の男性が当店の敷地を借りたいなんて申し出があったっけ。

 私が来た11年前には洒落た別荘なんて皆無だったのに、最近は別荘やホテルなど欧米人から最近元気な華僑系まで、投資家?やビジネス、さらに居住を目的に住む人が増えてきました。

 欧米人が増えるのはいいけれど、あまり騒々しくなってもチャンディダサらしさがなくなるし、物価も上がってほしくないなあ、と、少し先輩面してきている、チャンディダサ居住11年目の管理人でした。

 
 
                                     
                                       バリのお魚ワールド     「ヤマブキスズメダイ」




 はっきりいってどこにでもいる。色が黄色いので結構目立つが、それといって特徴があるわけではないので、ヤマブキキスズメダイが見たいというリクエストをもらったことは、一度もありません。だからこのお魚、おとなしく、控えめにしているかといえば、全然そうではなくて、繁殖期になるとテリトリーに入ろうとしたものなら、ナヤマブキスズメダイの何千倍も大きいと思われるダイバーにさせ、口撃してくる勇敢なお魚さんでもある。

 以前の私なら生物をお客に見せているときにちょこちょこつつかれて、邪魔なやつめと目を三角形にしていたものだが、最近は、おそらく卵を守ろうとするその心意気に少し、敬意を払いつつあります。

 まあ、目元も可愛いと思えば可愛いし、肯定的な気持ちになれば、うっとおしかった存在もまた、好きになるものですね。でも、口撃はスーツの上からのみにしてね。直接皮膚への口撃は、ガイドに集中している私を、一瞬かなりびっくりさせます。心臓もバクバク物ですよ。
 




バリのダイビングポイント  
「パタンバイ シラユキウォール」


 私は最近、ここのポイント結構使っています。昔はここからブルーラグーンに行く途中のウォール沿いの流れがたまにきつくて控えてたのだけれど、特に海が穏やかな雨季は流れもあまりないので、使いやすくてグーです。

 まず、シラユキ湾内がなかなか良い。ミノカサゴ関連の幼魚はほとんどどの岩や珊瑚などを見渡せば住み着いているし、ピンクスクワットロブスターやオラウータンクラブなどの甲殻類、パタンバイでは少なめのハナヒゲウツボの成魚(幼魚ではない)もよくいる。さらに、ここはカエルアンコウの幼魚遭遇率も高いのですよねえ。

 また、浅瀬のハードコーラルもなかなか損傷が少なくきれいでよろしい。

 さらに、いいのは、ここでマクロダイブしているショップがあまりいない。だから、カメラ撮影などのんびりできる。うーん、いいねえ。やはりダイバーが少ないのはガイドもしやすい、ということで、パタンバイのポイントでおまかせコースでしたら、今ならここにお連れしますよ。

 




バリでダイビングを楽しむための(バグース)アドバイス!



 私もそうなのですが、どうも現地の人(ここではインドネシア人)って、初めはあまり信用できないではないですか。まあ、よくぼられたり、だまされたなんて話があちこちに氾濫しているし、また自分もそういう経験があるからなんでしょうが、しかし、だまされるだまされると思って、現地の人と接していてもちっともおもしろくないし、旅行も楽しみも半減してしまうでしょう。そこで、海外滞在歴15年以上、インドネシア滞在歴11年の管理人が必殺、現地の人との楽しい接し方のひとつをここで披露しましょう。

名男優、名女優になりきれ!・・・え、いまから俳優さんになるなんて無理だなんていわないでください。まあ、私も含め、これを読んでいる人が来年アカデミー賞を取ることもないでしょうから。

 ここでは、現地の人を無視するのではなく、現地の人にあわせて自分も楽しんじゃおうというものです。たとえば、物売り。初めは100円くらいのものが1000円とかぼった食ってくるでしょう。でも、いいのです。そうしたら、たとえば、自分が昨日会社が倒産し、借金取りに追われてバリ島に逃げてきた張本人だと仮定するんです。そして、自分の嘘の身の上話をしながら(まあ、会話能力はある程度必要だけど、身振り手振りでも楽しいですよ)、弱に相手に同情を引き寄せられたらあなたの勝ち!相手は逆に同情してその商品をただでくれるかもしれない。えっ、そんないい人を騙したくないですって?わかっていないなあ、、もう、相手は日本の感覚でいうぼったくり、騙しの専門家。そんな人が騙されたから怒ると思いますか?騙す騙されるは、善悪ではなく、こっちでは日常生活の潤滑油なのです。こんな話で数時間過ごせれば、物売りの人がいとおしく思えてくるかもしれません。

 また、私がやりたいなあと思っているのは最近多発している、トランプ詐欺。金持ちをカモろうと誘って、トランプなどで最初は大勝ちさせて油断させ、最後にはがっぽり騙して巨額なお金を騙し取るというアジアでよくある詐欺の定番。えっ、わたしがやりたいのは、カモる方ではなくて、カモられる方。いかにも、なにも知りませんっていう顔をして、トランプに参加し、大勝ちの最中で、トイレにいくふりして、お金だけ持って、トイレの窓から逃げてきちゃうというもの。

 ただ、ここで難しいのは、どこまでが大勝ちなのかという見極めと、逃げる途中で捕まった場合の身の危険か。まあ、これは半分冗談としてお勧めしませんが、ここは日本と違うし、旅行以外ではもう顔を合わせない人のほうが多いでしょう?だから、自分のこれまでのキャラを逆にして、自分自身をいじくり遊びまくるというのも旅ならではでおもしろいかもしれませんぞ!






         ためになるダイビングのお話
   「お魚になる第一歩、中世浮力のやさしい取り方



 
 中世浮力、これさえマスターしてしまえば、もうこっちのもの。あなたは魚のように自由に水中を泳ぐことができる。しかし、この中世浮力を自由自在に操るまでには、少々時間がかかる。そこで今回は初心者ダイバーにとっての鬼門、中世浮力の上達の秘訣を伝授したいと思う。

 ポイントはたった2つだけ。適正ウエイトを知る、そして呼吸を上手に使う。これが理解できればもう鬼に金棒である。

 では、適正ウエイトとはどんな状態なのであろうか、ここで少し説明しよう。

 まず、器材、ウエイトを装着した状態で、まず、呼吸を落ち着ける。そして、呼吸が落ち着いたら、フィートファーストの状態で、ゆっくりBCDの空気をすべて抜いてみよう。さて、あなたはどうなるか。
(1)ゆっくり沈む。うーん、これはマイナス浮力。ウエイト量を減らしてみよう
(2)水面からあたりの陸上風景がしっかり見えるくらい顔が水面からでている。これはプラス浮力。もう少しウエイト量を増やしてみよう。ただ、この時、BCDのインフレータホースやセパレートタイプの排気ワイヤーから空気を抜く場合、その排気口(弁)があるところを一番高い位置に傾け空気を抜かないと、空気は軽いので、BCDの上部に残ったままになりやすいから注意しよう。
(3)水面が目線を境に浮き沈みしている。そう!この状態が適正ウエイト。まずはこの状態になるようにウエイト量を調整してほしい。この適正ウエイト量がわかれば中世浮力は80%パーセントは達成されたといえる。

 さて、次にポイントになるのはあなたの呼吸だ。適正ウエイト状態なら、いかにこの呼吸が浮力に影響するかがわかるはずだ。たとえば水面で大きく息を吸ってみると、水面にあった目線が口元まで浮いてくるし、今度はゆっくり息を吐けば、目線を通り越して、頭の先端まで沈んでいこうとするだろう。これほどまでに、人間の呼吸によって、私たちの浮力は変化するものなのだ。


 あとは、ウエットスーツなどの浮力変化で、中世浮力の状態のダイバーは水深が増せば増すほど、沈みやすくなっていく。しかし、今度はどんどん沈みやすくなると耳抜きや、さらに中世浮力の維持が難しくなる。だから今度は呼吸で速度を抑制したり、それでも、沈みやすいのであれば、初めてBCDに空気を入れ、浮力を調整すればよい。ただし、空気を入れたということは、今度は深度が浅くなれば、空気を抜かないと、浮きやすくなるということもつながるわけなので、忘れないように。

 しかし、本当に適正ウエイトならば、ほとんどBCDに空気を入れることはない。上手なダイバーほど呼吸を上手に利用していることがわかる。よって無駄なタンク内の空気を使わないので、タンク内の空気の節約にもなるし、さらに動作が減る分、疲労度も少ない。一石二鳥どころか三鳥、四鳥の効果が、適正ウエイトにはあることを忘れてはならない。

 あとは、外的要因、たとえばダイビングのタイプ、タンクの種類やスーツの浮力、また、深度の幅、塩分濃度も参考にウエイトの微調整をしていけるようになれば、中世浮力はマスターしたといって過言ではないだろう。

このコーナーは成山堂書店刊「世界の海でスクーバダイビングを楽しむ方法」の本文から抜粋し、掲載しています。なお、この書籍についてはwww.seizando.co.jpまでお問い合わせください。





ダイビングインストラクター、ミノとカサゴの順番エッセイ



 
バリ島にいるといまいち、よく実感できないのだけれど、2008年から2009年はアメリカの住宅ローン問題から発した世界大恐慌で大変なことになっているのですね。昨日(2009年4月5日)は、北朝鮮からロケットらしいものが日本の上空を通過したりと、平和な日本の人にとってはとても刺激的な年になりそうです。

 ミノもバリ島11年目に入ったというのに、11年前とまるで変わらない生活リズムというのもどうかと思い、なにか刺激的なことを考えています。あっ、でもショップにロケットが飛んでくるというのは、無しですよ。

 




編集後記



 17号はこれまでで、一番更新期間があいてしまいました。いつもなら半年前には更新していないといけなかったのに(それでも年2回頻度)。そのかわりといってはなんですが、HP上にブログが載っていて、こちらはほぼ毎日更新!。へへへ、時間がある方、アクセスならびにコメントよろしくお願いします。

 

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