ニュースレター
バリ島の海を120%楽しむための<ダイブ情報誌>
LIONFISHの内容に関しては、全てPT.DIVELITEの管理、責任によるものです。本内容の一部、あるいは全部を無断で複写複製(コピー)することや他書への転載は、PT.DIVELITE (0363-41660) に許諾を求めて下さい。 |
まる得ネタ! チャンデイダサ、ハワイビーチ計画進行中!
「チャンディダサは静かでいいところなんだけど、ビーチが満潮時に隠れてしまうのが残念だな」という声をよく耳にしました。
チャンディダサの海岸は白砂で美しいのですが、なにしろ幅が狭い。前述のように満潮時には白砂がほとんど隠れてしまう・・・。これはこれまでの無計画な開発のツケが原因なのですが、この歴史を語ると紙面が足りないのでこのくらいにして、とにかくこの幅狭の白砂の海岸を拡張したいという村の陳情がようやくかなって、ついに政府が重い腰をあげ、チャンディダサの海岸をサヌールやヌサドゥア、いやハワイのようなビーチ(このハワイのようなは私の思いつきです、すみません・・)にして、景観を良くして、地元振興の起爆剤にしようということなのでしょう。
私もチャンディダサ村民のひとりとして、ありがたいと思わなくてはなりません。総工費は日本円で12億円ほど、これはすごい!インドネシア政府もやるなあと感心していたら、どうもこのお金は日本の援助金という話。では、村民はチャンディダサに住む唯一の日本人のわたしに感謝しなくてはいけないとも思うのですが、この援助金が日本からなんてだーれも知りません。残念!
しかし、この海岸拡張工事、たかだかチャンディダサ海岸2キロ拡張するのに、すでに半年たってまだ100メートルくらい、しかも、その100メートルも現在工事中でできているわけではない。いずれわたしのダイブショップの前のビーチも工事するのでしょうが、それはいつになることやら・・・。
どうか私の寿命が尽きる前に完成した第2のハワイビーチ、この目で見たいものだと思うのでした。
いまなら、この拡張工事が見られます。必見です!
バリのお魚ワールド 「オラウータンクラブ」」
初めてこのクラブを見たときは、藻かなにかのごみかと思った。しかし、よーく目を凝らすと、確かに、クラブというだけあってハサミもあるし、目もあるではないか。見慣れてくれば脚もわかってきた。そして、この藻の様な体毛?の色。真っ赤というか真っ茶色というか、それは美しい体毛であります。
しかし、手で触ろうものなら、この体毛に包まれた脚やハサミなどはすぐもげてしまうので、触るのは厳禁!(脚もげ経験者、きっといつかバチが当たるかもしれない、許してください・・)。
イソギンチャクの中で、もそもそ移動する姿はとても微笑ましい。そのか細く、脆く、可憐な姿は、いつも教室の片隅で静かに本を読んでいた、小学校3年当事に同級生だったA子ちゃんにそっくりだ(私の初恋・・)。
とにかく、初恋を思い出したい、老若男々の方々、私がその淡い経験、思い出させます、はい。
次は女性用の生物探しておきます。
バリのダイビングポイント 「パタンバイ パシルプティ」
一時、このポイントしばらく使ってなかったのですが、サンゴがとてもきれいで、特に初心者のお客様には好評なので、また最近よく利用してます。サンゴに関してはバリ島周辺では一番きれいでしょう。損傷が少ないテーブルサンゴがニョキニョキ生えているし、バリ島では少ないカメの遭遇率も高いです。
なぜ、あまり使っていなかったのか? それは潮の流れが少し読みにくいのです。移動してると流れが変わったりと、ドリフトダイビングがメインなので逆泳は少しつらい。しかし、最近、この潮の変わり目のポイントがよくわかってきたので、使うようになった次第。つまりは当店の勉強不足ということですね。すみません。
しかし、ここはダイバーがなぜかあまり来ないので、いつも大賑わいのブルーラグーンより、静かでいいです。ブルーラグーンでマクロを楽しんで、ここで和みのドリフトダイビングというパターンが定着しそうです。
バリでダイビングを楽しむための(バグース)アドバイス!
私がはるか昔、初めてのダイブサイトに出かける際に得た情報源といえば、そのほとんどがダイビング雑誌であった。今ならわかるけど、このダイビング雑誌(特に日本のダイビング雑誌)は、その広告主のダイビングショップの情報がメインで、また広告主だけに悪いことは書かないので、客観性にかけたものだったのですよね。勿論、人ずてに聞いた情報もなくはなかったのですが、インターネットも普及していない20年以上前は、情報収集に結構苦労したものです。
しかし、今はインターネットの普及で、世界隅々の海の情報まで簡単に調べられるようになりました。便利な時代です。ただし、この情報も商業者側が発信しているものや個人の主観性に基づいた発信が多いので、それぞれすべて鵜呑みにするのではなくて、参考程度にして、自分の得たいと思う情報をまとめることが大切だとは思います。
わたしはダンビングショップ側(あくまでリゾートの)のサイドとなりましたが、もし、私が個人としてリゾートにあるダイビングショップを選別するときに相手側のどのようなリアクションが大事と思うか以下、列記してみました。みなさんがダイビングショップを選ぶ際の参考にしてください。
1、素早いレスポンス メールで質問して、回答が遅いというのは、まずだめですね(私も気をつけないと)。、まず、お客様のお問い合わせというのは、わざわざ、多くのダイビングショップからその問い合わせたダイビングショップを選んでくれ、そしてそのお客様が個人的な時間を割いてメールを書いてくれるという行為自体がとてもありがたいものですので、その行為に報いるためにも、そのお客様が予約するしないは別に、いかにすばやい回答ができるかというのは、どのくらいお客様を大切に考えているかということにつながるのではないでしょうか?だから、私は統計をとった訳ではありませんが、そのお客さんが何件も問い合わせて選んだダイビングショップというのは意外に最初に回答を寄越したダイビングショップが多いと、睨んでおります。
2、適切な回答がもらえるか・・たとえば、メールでマンタを見たい、マンボウを見たいとリクエストをしたとしましょう。勿論、マンボウ、マンタかならず見せまーすと回答すればいかに楽か、そしてお客さんとしてもいかに心強いかというのはいうまでもありません。しかし、私がお客の立場ならそんな回答は入りませんね。自然相手にかならずなんて言葉を吐くことは神をも恐れぬ言葉に匹敵します。それより、その生物が見られる条件のようなものを具体的に示した回答の方が信頼できるし、逆に心強い。たとえば、自然現象(潮の動きや気象条件など)を具体的にあげて、それらの条件が良ければ高確率で見られるとか、ダイビングのレベルがこのくらいあれば、見られる確立、またポイントに連れて行けるとか、こういう条件なら、可能性が上がる、こういう条件なら可能性は下がるなど素人でも納得できる(理解できる)情報を指し示すことができる回答があれば、そのお目当ての生物が見られても見られなくても納得できるんじゃないかなとも思いますが。
ただ、なんにも知らないで、突然(偶然)思わぬ生物と遭遇などという状況もはっりきいってインパクトが強くて思い出深い経験となるとは思いますが、しかし、確率論からしたら、はるか低いもの。やはり、貴重な時間、休暇を過ごすためには適切な情報を事前に収集し、ダイビングの計画を立てることが大切です。
3、思いやりのある対応・・これはどんな職種でも同じと思いますが、初めて利用するダイビングショップやダイブサイトでのダイビングというのは良くも悪くもストレスがかかるものです。「あー、楽しみだ」という反面、「どんなガイドが担当かな」とか、「どんな海なんだろう」、とか「天候は大丈夫かな」といった、さまざまな事柄が複雑に絡み合ってだれでも必然的にストレスを抱えるものです(実は対応するダイビングショップ側も同じように、どんなお客さんかなとか、海が穏やかならいいなというストレスはあるのですが、これはある意味仕事ですのでしょうふがないですね)。
そんな、お客さんの気持ちを分け隔てなく思いやりを持って回答してくれるダイビングショップというのは、実際に出会っても、そのお客さんにとって良いダイビングショップであることが多いようです。
まだまだ、書けばキリがありませんが、とりあえず上記の3つを参考に、いろいろ問い合わせてみましょう。
ためになるダイビングのお話
「救急法をマスターしよう」
あなたが、彼氏と、いや彼女でもいい。ふたりでそれは広々した海岸で海を見つめている。周りにはだれもいない。ふたりだけの世界。心臓の高鳴りだけが聞こえてくる。その時だ。この静寂を打ち破り、あなたの彼(彼女)が極度の興奮(どんな興奮状態だろ!?)のために、呼吸困難に陥った。助けを呼んだがその声は潮風がかき消してしまう。そしてついに息が絶え意識を失った。助けるのはあなたしかいない。さあそんな時あなたはどうするか。
かなり唐突ではあるが、こんなことが絶対ないとはだれがいえようか。
欧米諸国ではかなり多くの人が、人工呼吸や心臓マッサージ(心肺蘇生法)といった救急法を身につけているというのを聞いたことがある。これは救急法への一般市民の意識の高さと、頻繁にこうした救急法の訓練を受ける機会があることが原因だろう。しかし、日本では救急法を行なう者は、医師か消防隊の仕事といった感がまだ強いのではないだろうか。確かにそのような訓練を受ける機会や情報が少ないので、救急法イコール特殊な人の仕事といったイメージになってしまうのはいたしかたないのかもしれない。しかし、よく調べてみれば一般者向けに日本赤十字社などをはじめとして、いろいろな団体がこうした救急法の訓練、講習を定期、不定期におこなっている。ダイビング指導団体でもこうした救急指導団体とタイアップして講習会を開催している。
はっきりいって人工呼吸や心臓マッサージを覚えていて損はしない。しないどころかあなたにとって事故が目前で起こることは偶然もあろうが必然としても起こりえる。備えとしてこうしたテクニックは日常最低限必要なことだと思う。
そうは思っても難しそうだと思う人もいるだろう。心配ない。これらの技術は想像以上にやるがえのある経験になる。なぜならそれは明日はわが身かもしれないからだ。そして、この技術を身につけていることは、それからの人生にゆとりと自信をもたらすものとなることだろう。
このコーナーは成山堂書店刊「世界の海でスクーバダイビングを楽しむ方法」の本文から抜粋し、掲載しています。なお、この書籍についてはwww.seizando.co.jpまでお問い合わせください。 |
ダイビングインストラクター、ミノとカサゴの順番エッセイ
編集後記
だいたい、11月とか5月に更新していることが多いのに、今年はその5月が少し忙しかったので、あっという間に6月に入ってしまい、来週から当分海に浸り続けるようなので、ダイビングがない本日、えいや!と気合を入れて書きました。今日を逃したらいつ更新するかわからないしなあ。
そうそう、今年は当店10周年なのですよ。本当にクリスマスだろうと正月だろうとなにもイベントをしない、シンプルな当店ですが、今年は10周年ということもあり、記念ポロシャツを作成しました。このポロシャツは数がそんなにないのですが、これまで当店を支えてくれたお客様にお渡ししたいと考えております。でも、なくなり次第、この企画終了します。だから、早く潜りに来てくださーい!