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バリ島の海を120%楽しむための<ダイブ情報誌>

-Vol.12-

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まる得ネタ! アンナプラの屋台街はおいしいもので盛りだくさん!です!!


 チャンディダサはアンナプラ県に属する町ですが、その県庁がおかれている町がアンナプラです。バリ州の県は昔の王朝のあった地域がそのまま現在の県になっています。現在でも王宮跡は見学できますし、トランベンで出かける際にはティルタガンガなどの離宮跡も目にすることができますよね。
 
 そんな県庁所在地の場所ですから商店や市場などもありますし、たくさんの人たちが住んでもいます。人が集まれば・・・・勿論飲食街もあるわけで、インドネシア人の胃袋を満たしてくれる屋台街もあるのです。

 チャンディダサからなら車で20分ほどとものすごく遠い訳でもありませんので、車をチャーターしてちょっと庶民の食べ物にトライしてみてはいかがでしょうか?
 
 私のお気に入りといえば、ジョグジャから出稼ぎに来ている家族経営の「アヤムゴレン」屋さん。鶏の唐揚げ屋さんですね。チャンディダサ近郊にもあるのですが、まずここのはサンバル(鶏肉につける唐辛子ソース)が違う!とっても辛いのだけれど、辛さの中に旨みというか、つけずにはおれないおいしさがある。それに鶏肉もとっても歯ごたえがあっておいしい。ここは鶏肉以外にも魚(カレイ?)やナマズ、チャーハンなどもいけます。

 次はサテ屋さん(焼き鳥屋さん)。わたしはバリでたべた焼き鳥屋のなかでは、ここの焼き鳥が一番おいしい。身が程よく小さめで、ピーナツソースの甘さがしつこくなく、2,30本くらいすぐ食べれてしまう・・・。

 そしておやつはバナナフリッター。熱々がうまい!というコースでわたしはいつも満腹なのですが、ほかにもインドネシア風お好み焼きとか、バクソー(ソーメン風ラーメン)とか鶏がらスープとか豚の丸焼き、ヤギの串焼き、カキ氷・・・。うーん、全部紹介できません。庶民の屋台街ですので料金も格安!

 レストランの味に飽きたら、そしてバリの香辛料に慣れたなら、一度はチャレンジしたい、アンナプラの屋台街!ちなみに当店のトランベンナイトダイビング参加者は帰りにここで夕ご飯となります。

                                       


                                       バリのお魚ワールド 「ゴールドスペックスジョーフィッシュ



 私が少年時代に熱帯魚を飼っていてお気に入りの魚は、産卵すると卵を口内保育するマウスブリーダの一種だったのですが、忘れもしない、真冬の寒い2月。うちの母は水温を温める役割をするヒーターの電源をうっかりはずして買い物に出かけてしまい、帰宅時は低水温のため、見事全滅の憂き目をみたことがあります。 子ども心にその時のショックといったら・・・。

 そのマウスブリーダの一種が、バリ島の海域でよく見かけるゴールドスペックスジョーフッシュです。海で見る分にはヒーターの心配をしなくてすみますので、安心です。このジョーフッシュのユーモアな点は、穴から出したときの顔の表情。ときには笑い、時には怒り、そしてときには悲しむ(ように見える)。そんな表現力豊かな表情は見ていて飽きません。また、産卵の時期には前述したマウスブリーダですので、卵を口内で保育している姿も見れます。また、ここのジョーフッシュは尾っぽまで穴から出すこともしばしばで(ほかでは警戒してなかなか穴からでてこない)、なかなか大胆な行動もおもしろいです。このジョーフィッシュが良く見られるポイントはトランベン、アメッドなどですが、ムンジャンガン島には千の単位が住むジョーフィッシュのコロニーもあります。

 顔の表情を撮影するには同じ場所で少し待機していれば、とてもユニークな表情が撮れますよ。






バリのダイビングポイント 
「テペコン島キャニオン」


 バリ島のもっともエキサイティングなポイントは?ときかれたら私は迷わずここ、「キャニオン」をあげます。インドネシアのダイビングガイドで最も有名な「Actiion Guide diving Indonesia」の著者David Pickellもインドネシア中を潜って、ここ「キャニオン」でのダイビングがもっともエキサイティングなダイビングだったと記述してありました。勿論、その時の海の状況、ダイバーの好き好きもありますが、地元ガイド同士でも「キャニオン」のエキサイティングなおもしろさは語り継がれています。なにが、エキサイティングかといえば、ダイナミックな峡谷が水底からそそり立つその地形の豪快さ、また急斜面のダイナミックなウォール、そして、サーモクラインが入り混じった潮流に乗って見られる、魚影の濃さでしょうか?

 ただし、残念かなこのポイントはダイバーの力量を問います。また、海のコンディションを見極める必要があります。さらに、熟練したガイドと潜らなくてはいけません。非常に難易度の高いダイビングポイントなのです。特にここのアップ、ダウンカレントが強い日には、それはハードなダイビングを覚悟しなくてはなりません。その分、コンデションの良い日を見極めて潜った日のその感動はまた忘れられないダイビングの体験となることでしょう。

 チャンディダサ沖合いに浮かぶテペコン島、近くて遠いその島にダイビングの力量が整ったならば、一度トライしてみたいものです。




                                                                     

バリでダイビングを楽しむための(バグース)アドバイス!


 旅行に出かけるとき、あなたはカバンになにをつめますか?3泊4日くらいの旅でも、大きなトランクケースにそれは入りきらない荷物を持ってくる方がいます。勿論なにもをって来るかなんて個人の自由、私がとやかくいう筋合いはありませんが、ここは一度なにも持ってこない旅を一度味わってみませんか?男性、女性によって持ってくるものも違うとは思いますが、私は15年ほど前に1年間会社を休職をして世界を放浪した時には(いい時代も過去にあったのです)、小さなナップザックひとつで事足りていました。中身は下着とTシャツやパンツが数枚、あとは最小限の洗面用具くらいで、もっとも大きな荷物は水中マスク(どこでもスノーケリングができるように)と本だけでした。これだけでは勿論足りませんので、私は極力現地調達、現地破棄に徹した結果、こんな軽装備ですんだのです。

 ましては、物価が安く、物が豊富なバリの旅、歯磨き粉や石鹸(ホテルにありますが)や、Tシャツや下着まで現地で揃えてみてはいかがでしょう。金額も格安ですし、バリを離れる際にお世話になった人あげても喜ばれます(下着は除く)。洗濯なんてホテルで格安でやってくれるので、本当に必要最低限でいいと思います。ダイビング器材にしても短期間でしたら、レンタル器材にしてもいい。海外、とくにアジアはレンタル器材も格安なので、わざわざ思い器材を持ってきて、飛行機でオーバーチャージを取られるのも悔しいですし。ただし、器材に関しては自分の器材に勝るものはないので、比較的コンパクト軽量な、3点セットやウエットスーツは持って行ってもいいかもしれませんが。とにかく日本同様、こんな小さなバリの町、チャンディダサでも生活に必要なものはなんでも揃えられますよ。ただし日常使用している薬などは、こちらの薬は日常に強いものが多いので、持参しても良いかとは思いますが。

 身軽になればまた違った旅の形、楽しさが味わえるかもしれません。最悪、素っ裸になってしまったとしても、暖かいバリの気候、なんとでもなりますよ。







ためになるダイビングのお話  「ガイドと仲よくなろう」 

 
 ぼくははじめて潜るダイビングポイントでは、かならず現地のガイドをつける。確かにガイドをつけるとその分、コストはかかるが、見知らぬポイントでガイドをつけないダイビングなんて、クリームを入れないコーヒー(ちょっと古いか)のように、中身のないつまらないものになること間違いない。さらに安全面を考えても、ガイドと潜ると安心できる。

 このように、ダイビングにはガイドがつきものだが、このガイドと仲よくなればあなたのダイビングは2倍にも3倍にも楽しくなるものだ。

 一般的にダイビングのガイドはプライドが高くて頑固者。また自分のガイディングが一番と思っているので、こちらとしては彼らに敬意を示しながら接することがポイントである。

 無口な人や、しかめっ面の人でも海を愛しているのは同じ。仲よくなればダイビング雑誌などの情報ではうかがいしれない、とても興味深い話が聞けるものだ。

 また、前もって自分の好みのダイビングを話しておけば(たとえばマクロ生物を見たいとか、写真を撮りたいなど)、ガイドもあなたのリクエストに応じたダイビングを考えてくれることだろう。さらにガイドに顔を覚えてもらえれば、次の機会はまた違った楽しみ方を紹介してくれるかもしれない。

 このように、ガイドと仲よくなるとたくさんの興味深い情報が得られるものである。ただし、潜水前の過剰なおしゃべりは「ストレス過剰」のあらぬ疑いをかけられ、要注意人物と思われてしまうかもしれないのでほどほどにしておくこと。




このコーナーは成山堂書店刊「世界の海でスクーバダイビングを楽しむ方法」の本文から抜粋し、掲載しています。なお、この書籍についてはwww.seizando.co.jpまでお問い合わせください。






ダイビングインストラクター、ミノとカサゴの順番エッセイ


 ついに、サヌールからチャンディダサ手前のクサンバまでの海岸道路が開通寸前だ。思えば、バリ島に来た1998年、すでにこの工事は始まっていた。バリ島の地図のなかには、この道路がすでに開通しているとばかり、道路が書かれているのもあったっけ・・・。バリの友人に聞いても、開通は今年中とか来年中とか景気の良い話ばかりで、道路工事は遅遅として進まず・・・。そんな経験を積み重ねていた私は開通はしないもの!と決め込んでいた。が、ついに終点の道路工事の様子を昨日目にして(2006年5月15日)、つ、ついに道路も完成かと、感動している今日なのです。

 完成のおかげで、空港、チャンディダサは昼で1時間20分、車通りの少ない夜間なら1時間ちょいしかかからないでしょう。わずか20キロほどの道路開通がもたらす恩恵は、チャンディダサを含めた東部バリ地区にとって大きなものになるんじゃないかと少し、うれしいニュースの紹介でした。






編集後記



 忙しかったゴールデンウィークもようやく終了し、ここ2、3日、甲羅干しができる機会に恵まれ、しばらく更新していなかったライオンフィッシュ12号の作成と相成りました。

 今年は雨季が長く、ゴールデンウィーク前まで雨が多く降る日が続いていましたが、ゴールデンウィーク中は天候にも恵まれ、雨季もようやく明けたようですね。日本では昨日沖縄が梅雨入りと知り、あらためて異国にいることを実感しております。梅雨のじめじめした気分を吹っ飛ばせるように、バリからからっとした空気をお届けできたらと思います。



ライオンフィッシュ

 

 おかげさまでライオンフィッシュも第13号まで続けることができました。内容に関して、リクエスト、ご意見ありましたら、メールにてご連絡いただければ幸いです。次回以降の参考にさせていただきます。

 一応名目は、バリ島でのダイビングを楽しむための情報ということになっていますが、チャンディダサの紹介も多分に掲載しております。内容はあくまで当店ダイブライトの主観によるものであり、みなさまに関しましては、バリのダイビングの旅へのあくまでも参考としてご利用いただければ幸いです。

 どうぞ安全なバリ島でのダイビングを!
                     

                                                     2006年5月16日
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